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日本列島波高し~元海自幹部のエッセイ~ >> 軍事 >> 夜間の海上の実際

2003年12月22日

夜間の海上の実際

北鮮の工作船が爆沈した際、乗員をナゼ助けられなかったか?ですが…

夜間の海上では、探照灯(サーチライト)で照らされている部分は昼間のように明るくても、その他の部分はむしろ見えなくなります。

照らされている目標が近くて大きいほど、探照灯の明るさで暗順応が妨害され、瞳孔がしぼみ、他の部分、特に海面が暗闇に閉ざされます。

また、波高1メートルの海面は外洋では静かな方ですが、人間の頭は僅か3~40センチですから、波の谷間ではほとんど見えません。

現代ではGPSもあり、溺者発生地点近くに相当の高精度で戻れますが、それでもなお、夜に海に落ちたら余程の幸運がなければ助からないのはこのためです。

また、海上自衛隊や海軍の常識では、戦闘中の溺者救助は行いません。
交戦が終わり、敵の来襲までに時間的余裕がある、と確信してから実施します。
海上保安庁の場合もおそらく同じだったでしょう。


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